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2017.07.07 脳卒中

アリストテレスとデカルトから学ぶ!「脳と心」の歴史と解剖: 脳卒中を理解するために。。

 

 

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脳と心

 

多くの人は自分の個性、意識(自己の存在や内的意識として)、それぞれの感覚は頭の中にあると感じています。あたかも頭の中に人がいて見ているようです。

 

先のアリストテレスは脳ではなく心が「感情の座」であると考えました。理由は、誰かが興奮したり心配したりする度に、心臓が速くなるという観察に基づいています。しかし、現在では心の過程は脳で起こることが明らかになっています。

 

アリストテレス(紀元前384年~紀元前322年3月7日)「西洋」最大の哲学者の一人とされる。

 

 

心理学者と神経生物学者は、 機能核磁気共鳴断層装置 (fMRI)とポジトロン断層法(PET)と呼ばれる2つの非常に効果的なスキャナーを現在へと運んでいます。

 

これらは以下の様に、研究者が特定の活動中に脳の中で起こっていることを描写することを可能にします。

 

•合理性は、前頭葉の機能に関連しています。

•創造性と芸術性は、右半球の機能のようです。

•論理性と数学的能力は、左半球の機能のようです。

•感情は、辺縁系または中脳に関連しているようです。

•本能的な欲求は、脳幹と関連しているようです。

 

脳と心の歴史

 

心についての大きな疑問は、風化したりせず、今でも続いています。科学や哲学、宗教では心が脳機能とは別のものであるのか?それとも単なる脳機能の副産物であるのか?という大きな議論が続いています。

 

フランスの哲学者であるルネ・デカルト(1596-1650)は、心と体は明確に分かれており、人間だけが「思考」の心に恵まれていると信じていました。「我思う、ゆえに我あり」は哲学史上で最も有名な命題の1つとなっています。

ルネ・デカルト(仏: 1596年3月31日~1650年2月11日)「近代哲学の父」と称される。

 

これに対して、多くの脳神経科学者は、心が脳の活動によって生成されることを示唆しています。心というものが何であるかをここで述べる事は難しいですが、脳と精神、感情的機能が関連していることは明らかです。例えば、薬物やアルコールは脳機能に影響し、その結果、思考や感情に影響を与えることがあります。また、脳と心の関係を探る事は、脳卒中により脳の一部への損傷が、精神過程や感情にどのように影響を与え得るかを理解するのにも役立ちます。

 

神経系の思考と非思考(灰白質と白質)

 

アガサ・クリスティの推理小説を楽しむ方なら、ポアロも読んでいるかもしれません。「灰色の脳細胞・・」と言うのはポアロの有名な発言です。 それは脳の思考部分、灰白質を構成する灰色の細胞を指しています。

 

エルキュール・ポアロ(アガサ・クリスティ作の推理小説に登場する架空の名探偵)

 

灰白質(かいはくしつ)- 中枢神経の組織の中で、神経細胞の細胞体が集まる領域を指しています。肉眼で観察した時に白質よりも色が濃くなってて灰色がかって見えることからそう呼ばれます。灰白質は大脳や小脳では表層を占めていて、脊髄では深層を占めています。

 

白質 – 中枢神経組織の中で、神経細胞の細胞体に乏しく主に神経線維が集積し走行する組織の導電性または「配線」部分です。神経信号を早く伝える役割のミエリンに富んでいます。

 

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