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2018.03.06 脳卒中

多くの事を本当に一度に出来ますか?脳卒中リハと多重課題(マルチタスク)について考えよう

 

 

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マルチタスクは本当に効率的か!?

 

 

マルチタスク(複数の物事を同時進行で処理すること)は、日常生活の中で多く見受けられます。日常での簡単な例としては、歩きながら電話で話す、物を食べながら会話をする等が挙げられます。仕事において、複数の仕事を同時にこなすと「早い」「出来る人」など生産性を高めるように聞こえるでしょう。

 

でも本当にそうでしょうか?最近の研究では、そうではないという結果も示されてきています。

 

マルチタスクにはいくつかの欠点があることが言われます。それは、全体的な生産性と作業の質が低下することがあるということです。多くの科学的研究が示すことの1つは、マルチタスクが精度を著しく損なうということです。マルチタスクは、単純なタスクを実行している場合にはある程度の良さがありますが、一定の敷居を超えると生産性が低下し、作業の質が低下するようです。マルチタスクはそのタスクによって必ずしも生産性を向上させるとは限らないようです。

 

マルチタスクは精神的な過負荷に繋がる

 

人はさまざまなタスクが与えられると、タスクに応じた別の能力に切り替えるのに時間を要します。その結果、時間と生産性の両方が失われます。この切り替え時間は、タスクの複雑さに直接関係しています。マルチタスクは、タスクの切り替え(再構成)時に精神的過負荷を招く可能性があります。また、前のタスクの進歩状況など、様々な能力を切り替えながら、作業記憶情報を追加していく必要があります。調査の結果、これらの切り替え時の短い思考停止は生産性を40%も低下させることが示されています。

 

なぜマルチタスクを好む人がいるのでしょうか?

 

マルチタスクを好む人々の大半は、必ずしもそれをうまく活用できていません。実際、マルチタスクをよくする人は、それらの作業を止めてしまうことが多いようです。一般に、衝動的に動く人はマルチタスクをする傾向があるようです。マルチタスクを好む人は、この行為に喜びを得ているようです。

 

また、マルチタスクを好む人のもう一つの理由は、自己の過大評価によるものです。定期的にマルチタスクをする人は、しばしば自己能力を上回っているマルチタスクを行っていても、他の人より優れていないことを理解できません。さらに、マルチタスクは、単一のタスクに集中することが困難な注意欠陥のある人に多い傾向があるようです。性差に関しては実証されていません。

 

脳卒中リハにおけるマルチタスク

 

① 練習の課題設定において、何を目的として練習をするか?という点で、一つの練習の中に課題を詰め込み過ぎて、それぞれの意識する部分全てが疎かになってしまうという事があります。何を達成したいのか?をまずは明確にする必要があります。達成したい課題の達成度に合わせ、意識しなければならない事を徐々に増やしていく(マルチタスク)のも一つの手法です。

 

② リハビリでは、「歩行の獲得」といった単一の課題を目標とすることがあります。しかし、実際日常生活では、歩きながら物を運ぶ、歩きながら会話をする等二重課題・マルチタスクが求められる場面が多いです。マルチタスク下で、歩行能力がどのように変化するかも一つの指標となります。歩行能力がまだ不十分の方は、他の課題も併せて行うと、性能が低下する場合があります。

 

references

Can You Multitask? Evidence and Limitations of Task Switching and Multitasking in Emergency Medicine.☜pubmed Skaugset LM et al.Ann Emerg Med. 2016 Aug;68(2):189-95. doi: 10.1016/j.annemergmed.2015.10.003. Epub 2015 Nov 14.

 

Who multi-tasks and why? Multi-tasking ability, perceived multi-tasking ability, impulsivity, and sensation seeking.☜pubmed Sanbonmatsu DM et al.PLoS One. 2013;8(1):e54402. doi: 10.1371/journal.pone.0054402. Epub 2013 Jan 23.

 

療法士からのコメント

リハビリにおいては、指だけをコントロールするか、指と肘をコントロールするか、指と肘と肩をコントロールするかなど制御する関節の数という視点での「マルチタスク」があります。同じ内容の課題でも、制御数が多くなるとエラーが多くなりますし、簡単すぎても練習になりません。その練習内容の難易度の調整は大切です。

 

 

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