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2017.04.12 パーキンソン病

薬の副作用 VS 主作用!! パーキンソン病の 行動変化と精神症状 6

 

 

 

 

薬剤の副作用 主作用(薬効)

 

 パーキンソン病を有する多くの人たちにとって、行動症状および精神的症状は、投薬量を減少すると、完全に消失しないにしても著しく減少します。多くの人たちが一度にいくつもの薬を飲みます。おそらく脳内のドーパミンの量を増加させるレボドパ、レボドパを増強するための別の薬剤、さらにうつや不安のための薬剤を服用しているでしょう。

 

医師にとっては、どの薬剤が副作用を引き起こしているのかを判断するのが難しい場合がよくあります。時には、薬剤調整に落ち度がなくても効果を増強するいくつかの薬剤の組み合わせによって引き起こされる問題もあります。これは“相乗効果”と呼ばれるものです。副作用は、薬剤の数を減らし、投薬計画を単純化することで減らすことができます。

 

 実際の問題は、運動症状(振戦や筋強剛、動作緩慢、バランス障害)をコントロールするために高用量の薬剤を必要としており、その用量では妄想や幻覚を引き起こす閾値を上回っている可能性があるということです。

 

例えば、レボドパ誘発性の幻覚を有する人が、レボドパ投与量を減らすことによって幻覚を消失させることができると考えられますが、レボドパ投与量を減らすと、自立して歩くことができなくなってしまいます。

 

このような人は、別の投薬で助けられるかもしれないし、または現在使用している薬剤を、最小の副作用で最大の利益を生み出すために再調整される必要があります。薬剤の問題は、医師が個人個人で別々に管理していく必要があります。

 

 

行動症状や精神的症状に寄与する可能性のある薬剤

 

抗コリン作用薬

 抗コリン作動薬系は、神経伝達物質として“アセチルコリン”を使う神経細胞に対してその作用の大部分を発揮します。アセチルコリン神経伝達物質系とドーパミン神経伝達物質系の2つのシステムが相互作用として働くため、これらのバランスをとることで振戦を減少させることができます。

 

抗コリン作用薬は、この2つのシステムのバランスを取り戻すために使用されます。主にパーキンソン病の振戦をコントロールするために使用される薬剤には、トリヘキシフェニジル(本邦商品名:アーテン)、ベンズトロピン(Cogentin:本邦未発売)、プロクリシジン(Kemadrin:本邦未発売)およびエトプロパジン(ParsitanParsidol 本邦商品名:パーキンに含有)が含まれる。特に高齢者では、混乱や物忘れを生じやすく、幻覚や妄想の発症に寄与する可能性があります。

 

 様々な理由から、たいてい高齢者は若年者よりも薬剤に敏感であり、抗コリン薬は特に問題となることが多いです。抗コリン作用薬は最低の有効量から慎重に使用する必要があります。

 

 抗コリン作用薬を服用している場合は、最小限の用量で服用しているかどうかをできるだけ医師に確認するようにしてください。

 

 

ドーパミン系に影響する薬物

 カルビドパ/レボドパ(SinemetAtamet 本邦では商品名:メネシットと同成分)、カルビドパ/レボドパCRSinemet CR:本邦未発売)、ベンセラジド/レボドパ(本邦商品名:マドパーまたはProlopa:本邦未発売)、セレギリン(Eldepryl本邦商品名:エフピー)およびラサギリン(Azilect:本邦未発売)、ならびにドーパミン作動薬(Parlodel:本邦未発売、Permax本邦商品名:ペルマックス、Mirapex本邦商品名:ミラペックス、Requip本邦商品名:ロピニロール)などのドーパミン系に影響を及ぼす薬物は、鮮明な夢、幻覚、パラノイア(被害妄想)や妄想を誘発する可能性があります(“アゴニスト”は、他の生化学物質の作用を増強する薬剤です)。

 

ドーパミンアゴニストは、脳内でドーパミンと似たような反応をして脳を「だます」ので、これらの薬物はドーパミンと似たような効果を引き起こします。パーキンソン病においてドーパミンアゴニストは、ドーパミン不足をある程度まで補うことができます。上記のように、アゴニストは、レボドパよりも高頻度でICDを引き起こしたり、幻覚を引き起こしたりする可能性が高く、疲労や眠気、激痛を引き起こす可能性があります。 (薬と薬の副作用の詳細については、今後の記事を参照してください)

 

 トルカポン(Tasmar:本邦未発売)とエンタカポン(Comtan 本邦商品名:コムタン)は、脳内でのレボドパの使用量を増加させるため、行動症状を生じる可能性もあります。アマンタジン(Symmetrel本邦商品名:シンメトレル)は意識障害の原因となることがあります。特に腎臓病の既往歴がある人は、ゆっくりと注意深く監視しながら開始する必要があります。

 

鎮静剤と精神安定剤

 鎮静作用を有する多くの薬物は、パーキンソン病の薬物療法で使用される場合、行動変化または精神的症状にも寄与する可能性があります。これらの薬剤には、睡眠薬、不安を軽減する薬剤、筋弛緩薬などが含まれます。

 

 

 

 

 

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