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2018.10.15 パーキンソン病

パーキンソン病が予防できる!?クレアチンの神経保護性について

 

 

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パーキンソン病を予防する!?クレアチンの神経保護性

 

 

人間の脳は、適切な機能のために必要とされる一定のエネルギー供給に依存します。エネルギー供給の障害は、脳機能を危険にさらし、さらには神経変性疾患の発症または進行を招く可能性があります。エネルギーの慢性的な枯渇は、細胞構造の分解を引き起こし、パーキンソン病・アルツハイマー病などを生じやすい状態を作ります。さらに、障害された脳エネルギー代謝は、精神障害の重要な要因の一つです。したがって、脳のエネルギーの蓄えを増やす又は調整することができるような介入は、神経保護性であり、様々な神経学的および神経変性状態を管理するための良好な治療ツールとなります。

 

脳のエネルギーを回復させる可能性の ある治療薬の1つがクレアチンです。クレアチンは、酸素に頼らずにATP(エネルギーの細胞単位)を補充するために重要です。クレアチンは、ボディービルで最も人気のあるサプリメントの一つとしてよく知られています。クレアチンの大部分が筋肉に貯蔵され、容易に入手できるエネルギー源として役立ちます。科学的知見によれば、クレアチンは脳にも集中しています。これは、脳および中枢神経系の代謝ネットワークにおいて重要な役割を果たします

 

 

実験的研究によれば、はクレアチンはATP(エネルギー)の枯渇を防ぎ、冒された脳細胞の構造的損傷を軽減することにより、虚血細胞の損傷(酸素欠乏によるもの)から保護できることが示されています。しかし、ヒトの脳におけるクレアチン作用の研究は、議論の余地のある結果をもたらしています。これまでの所では、クレアチンによる経口補給に関する研究はいくつかのメリットを示しています。

 

例えば、健常者の研究では、クレアチンモノハイドレードを4週間経口補給すると被験者の脳の総クレアチン濃度が有意に上昇し、視床に最も顕著な上昇が見られることが示されています。クレアチンが消費後に脳に集中するという事実は、クレアチンが血液脳関門を通過できることを明らかに示しており、脳のクレアチン補給のメリットが期待できます。

 

別の人での研究におけるクレアチン補充の効果は、クレアチンが酸素欠乏中の認知能力を改善し得ることを実証しました。この研究の参加者は、クレアチンまたはプラセボを7日間補充し、低酸素ガス混合物にさらされました。プラセボ群と比較して、クレアチン補給群は認知能力・低酸素の影響を受けた参加者の注意力を回復させるのに役立ちました。

 

また、クレアチンは、脳細胞において適切なニューロン膜電位を維持するのに役立ちます。この研究は、細胞によるエネルギー供給が危険にさらされたときに、クレアチンが貴重な補填物であることを示しています。さらに、クレアチンは筋力の回復だけでなく、脳機能の回復にも有益であるという考えを支持します。

 

クレアチンの1日の必要量の約半分(約3〜4グラム)は、食物源で、残りの半分は体内で内生的に産生されます。クレアチンは栄養素で、動物性食品(主に肉)からしか入手できません。クレアチンは植物由来食品には存在しません。そのため、クレアチンは一般に菜食主義者の方が低くなります。プラセボ群と比較して、5日間のクレアチン補給は記憶の有意な改善をもたらしました。

 

動物モデル研究は、脳におけるクレアチン貯蔵量がアルツハイマー病において重要な役割を果たすことを示しています。

 

要約すると、クレアチンは脳のエネルギーを補充するための補助剤として使用できるようです。これは認知機能および脳機能をさらに改善し、ベジタリアンにおいてより顕著な効果をもたらします。さらに、クレアチンは精神障害および神経変性状態においての治療の可能性を有します。

 

 

refereces

Increase of total creatine in human brain after oral supplementation of creatine-monohydrate.☜ pubmed Dechent P et al. Am J Physiol. 1999 Sep;277(3 Pt 2):R698-704.

Multinuclear magnetic resonance spectroscopy of high-energy phosphate metabolites in human brain following oral supplementation of creatine-monohydrate.☜pubmed Lyoo IK et al. Psychiatry Res. 2003 Jun 30;123(2):87-100.

 

療法士からのコメント

クレアチンの摂取をする場合は多くの水分を摂取することが重要なようです。クレアチンは細胞に取り込まれる時に水分も同時に引き込む作用があるためです。ベジタリアンというと何となく良い響きがしますが、クレアチン量の低下により神経系にとって良くないようですね。肉も適宜摂取するようにしていきましょう。

 

 

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