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2017.02.06

脳卒中後の視空間無視に対する最新リハビリテーション研究報告

 

 

 

 

Reference

Stéphanie Rossit, Christopher S. Y. Efficacy of home-based visuomotor feedback training in stroke patients with chronic hemispatial neglect. Neuropsychological Rehabilitation, 2017; 1 DOI: 10.1080/09602011.2016.1273119

 

脳卒中後の視空間無視に対する最新リハビリテーション

 

脳卒中は、目から受け取った情報を脳が処理する方法に障害をもたらし、視覚の問題を引き起こす可能性があります。この症状は視空間無視と呼ばれ、目の機能に問題はないのですが、脳が一側の視空間を認識できなくなり、壁にぶつかるなどの症状が出ます。

 

今回の研究は、視空間無視の患者へ自宅でできる視覚運動フィードバック訓練 visuomotor feedback training(以下VFT)の有効性をテストすることを目的としています。

 

視空間無視の患者は、脳卒中の病変に応じて左右を意識できないかもしれません。例えば、脳卒中が脳の右側に影響を及ぼす場合、患者は左側を処理する際に問題を抱えます。これは、見えない側の人物や、自身の体を誤って無視する可能性があることを意味します。

 

 

UEAの心理学部のStephanie Rossit博士と、University of Glasgow’s School of PsychologyのMonika Harvey博士が率いる研究者は、視空間無視を修復するためのVFTのバージョンを開発しテストしました。

 

さまざまなサイズの木製ロッドをつかむ、持ち上げる、移動させるという簡単な処置は、棒を繰り返し持ち上げてバランスを取ることで、患者は様々な感覚フィードバックを受け取ります。

 

Neuropsychological Rehabilitationジャーナルに掲載されたこの知見は、VFTがほんの1時間の治療後でさえ視空間無視の顕著な改善をしたと報告しています。特に、VFTを受けた患者は、治療前よりも空間の「無視された」側面に多くの物品を見つけることができ、これらの改善は、治療終了後少なくとも4カ月間続いたようです。

 

また、VFTは、食事、更衣、社会活動などの患者の日常生活の側面を改善し、以前の研究よりもセッションの回数が少なくても、重度の障害のある患者でも長期的な改善をもたらしたことも明らかにしています。

 

視空間無視の障害が大きい場合、脳卒中生存者の3分の1が、脳卒中発症後1年以上であっても兆候を示すことがあります。英国では、誰かが約3分ごとに発作を起こしており、現在、英国には120万人以上の脳卒中生存者が存在し、生存者の半分は障害を有しています。

 

心理学の講師であるRossit博士は、「視空間無視は重度の障害であり、リハビリテーションでの治療は発展途上で、現時点では臨床的なアプローチが推奨されていない。VFTは大規模で容易に教えられ、管理され、非侵襲的で費用効果が高く、自宅で患者自身が行うことができる」と述べています。

 

この治療法は、慢性的な視空間無視の脳卒中患者の長期的な改善をもたらします。これは、患者の日常生活の側面を大幅に改善する可能性のあるVFTの使用に関するさらなる研究の必要性を強調しています。

 

この研究チームは20人の脳卒中生存者と小規模な試験を行い、VFTの効果を対照訓練の効果と比較しました:VFTを受けた10人の脳卒中生存者および対照訓練を受けた10人の脳卒中生存者を比較し、VFT後に見られる改善は、対照群に観察された改善よりも高かったとしています。

 

Rossit博士とHarvey博士は、現在、より大きな患者グループを含む臨床試験の次のフェーズを実施するための資金を求めています。

 

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