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2017.02.25

ネガティブ思考の脳内メカニズム

 

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ネガティブって脳に悪いの?

 

ネガティブな態度や不平を言うことが自身にとって良くないことはわかっていますが、脳にどのような影響を及ぼしているのでしょうか?ネガティブ感が脳内のニューロンの接続を変化させ、知覚を変える可能性があるという根拠が増えてきています。結果、ストレスレベルが上昇し、慢性疾患や精神的健康問題につながります。

 


不平を言う、すなわち「愚痴」は、感情を出した後に一時的に気分が良くなります。しかし、発言者と聴き手の両方の気分に悪影響を及ぼしかねなません。ここで、負の感情がどのように幸福に影響を与えるかについて考察していきます。

 

 

ネガティブ思考は、脳のシナプス配線に影響を与えるの?

私たちの脳内のシナプスは、シナプス間隙と呼ばれる空間によって分けられています。私たちが考えるとき、シナプスは「発火」し、これらの裂け目を横切って他のシナプスにシグナルを送ります。ここで、信号と情報を伝達するブリッジを形成します。重要なポイントは、関連するシナプスがお互いに接合していることです。これにより、正しいシナプスが適切なリンクを共有し、一緒に発火する可能性が高まります。その結果、その特定の「思考」が引き起こされるようになります。

 


これが意味することは、人が絶えず不幸になると、それについて何もしなければ、否定的な考えを持ち続ける可能性が高くなります。しかし、明るい面では、ポジティブな思考を考える意識的な努力をすれば、プラスのフィードバック回路が私たちがより楽観的な性格になるのを助けることも示唆しています。

 


ネガティブ思考過程を繰り返すことによって、これらの負サイクルを形成するシナプス伝達過程が構築されるともいえます。

 

一緒に過ごす人によって思考は変わる

時間を共有する人が脳に影響を及ぼすことは驚くべきことではありません。根拠は、主に他者との共感に関連しています。たとえば、喜び、悲しみ、怒りなどの感情を経験している他者を見ると、私たちの脳は、観察された感情に関連するシナプスを発火させようとします。

 

他人が何をしているのか想像してみると、この脳の再配線(ミラーニューロン現象)は、実際には私たちがそれを実現することなく考えのパターンを共有することができます 。 このミラーニューロンシステムは自閉症(ASD)を有する青少年の研究で示されています。これらの所見は、行動の意図を推測する際に、ASD群と対照群との間で脳活性化がどのように異なるかに関する機能的磁気共鳴イメージング(fMRI)データに基づいて報告されています。自閉症の人はミラーニューロンシステムの低下(他者への共感能力の低下)が認められると言われています。したがって、一般的に楽観的な人々と過ごすことで、思考に基づく脳内パターンが変化することは論理的と言えます。

 

ストレスは免疫システムを崩壊させる

愚痴は私たちの精神的・身体的健康に悪影響を与える可能性があります。例えば、怒りに関連するシナプス発火は、血圧の上昇、肥満、糖尿病、心臓病などのリスクと相まって、免疫システムに悪影響を及ぼします。


ストレスは、体内のホルモンであるコルチゾールとして知られています。これはストレスホルモンと呼ばれ、ストレスを感じると、このホルモンのレベルが大幅に上昇するためです。このホルモン放出の延長は、学習や記憶障害、コレステロールレベルや血圧の上昇、免疫系の弱化につながります。

 

ストレスが心身の健康に及ぼす深刻な影響を実証する数多くの研究があります。例えば、いじめや孤立によって誘発されたコルチゾール生成は、精神障害の強力な誘因となり、特に青年の回復力を低下させる可能性があることが示されています。科学者は、精神病に遺伝的に罹りやすいマウスを、青年期に社会的孤立状態に一定期間しました。これにより、マウスが群に戻っても顕著な異常行動が誘発されました。さらに重要なのは、孤立の影響が成人期にまで広がり、思春期のストレスが精神的健康に長期的な障害を引き起こす可能性があることが示唆されました。

 


別の研究では、科学者たちは、マウスが「いじめ」をするように特別に飼育し、他のマウスにいじめを受けさせました。すると、「いじめ」マウスがコルチゾールを放出し、その後に他のマウスへの社会的嫌悪感を増加させることを発見しました。


まとめると、上記の知見は、ストレスの負の影響を研究することで、うつ病および他の精神障害の治療法の開発ができる可能性があります。さらに、精神病に罹患しやすい青少年では、いじめや無視などの社会的ストレスから守る努力が、これらの病気のリスクを軽減する上で大きな道を開けることが示唆されています。

 

 

編集部コメント

編集部コメント:病気を患った患者さんのネガティブな思考を改善できるアイデアも検討できると言えます。加え、セラピスト自身がストレスに負けず、快適な仕事が行えるよう、環境調整、誰と仕事をするかは重要と言えるかもしれません。

Reference

Barik, J., Marti, F., Morel, C., Fernandez, S., Lanteri, C., Godeheu, G., Tassin, J., Mombereau, C., Faure, P., & Tronche, F. (2013). Chronic Stress Triggers Social Aversion via Glucocorticoid Receptor in Dopaminoceptive Neurons Science, 339 (6117), 332-335

 

Libero, L., Maximo, J., Deshpande, H., Klinger, L., Klinger, M., & Kana, R. (2014). The role of mirroring and mentalizing networks in mediating action intentions in autism Molecular Autism, 5 (1)

 

 

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